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篤姫、ばらの騎士

国立で一日レッスン
来月試験なのでみなさん真剣です

レッスン室がやたら暑い・・・
で、外は寒い・・・
冬ですなあ

ライカM6とズミルクス35mmの写真を55ステーションってDPE屋さんに出した
CDRに焼いてもらう

おお、やはり色のトーンがデジカメと全く違います
家族と、有田さんと、美女と、笛科の人々
良く写っている
柔らかくて、ピントに芯があって、ふわっとボケる
背景が美しい

帰ってきて
録画してあった
篤姫の第2回「桜島の誓い」を見る
平幹二郎さん演じる調所の最期がもう感無量、覚悟がいい
於一(篤姫)が桜島の見える丘に調所にもらった偽金を埋めるシーンが美しかった
あと、やはり小澤さんの西郷どんがいい!ぴったりだ
ああ〜すばらしい〜

第3回、楽しみで楽しみで
とにかく爽やかでいい
前向きで、ひたむきで、まっすぐで、好き

そのあと、ベルリンフィルの2006年のジルヴェスターコンサートの同じく録画を見る
僕が一昨年、実際にフィルハーモニーで聴いた演奏

やはり、素晴らしい。。。
僕はカラヤン時代の重厚な音を知っているのでどうしても比べてしまう
昔のほうがよかった、というのは簡単だ
昔のほうが「好きだ」とは言えるかもしれないけれど
でも
あの実際の夢のような精妙なオーケストラ(現代の世界一だと思う)を聴いて
僕は、昔のほうがよかった、とは言えなかった
だって、本当に素晴らしかったから
そして本当に感動したから
これもいいと思う
それぞれの時代に、それぞれの世界一があって
やはりそれはどうしようもなく素晴らしいことに代わりはないと思う

ドンファンはまさにカラヤンがジルヴェスターでやった曲
僕は小学生で、衛星中継で聴きました
ポルシェが作ったメルツェデス500Eのような重厚感、輝かしさ
それに引き換え、このラトルの
なんという軽さ、鮮やかさ、推進力、生命そのものが踊っているようだ

そして内田光子さんのモーツァルトの466
20番のコンチェルト
彼女の、オケを聴いているときの表情が素晴らしい・・・
特にカデンツを弾き切って、次にオーボエが出てくる所の表情が素晴らしい
あんな顔して、頭がおかしいんじゃないか、って普通の人は思うかも知れないけれど
僕、わかるなあ、素晴らしい前奏聴いたりすると、ああいう顔しか出来なくなるんだよなあ
集中しすぎて顔が音楽になってしまう時
女性の演奏家の中では、内田さんが好きですね
お父上が朝比奈先生の同級生
そして、うちと同じ、イグナチオ教会の信者さんです
僕の親友が、内田さんのリサイタルにも貸し出されたヴィンテージのハンブルグを持っていてそれはそれは素晴らしい楽器でした
ベルリンフィルだからこそ、彼女のあの完璧さにちゃんと合わせられるんだろうな・・・

圧巻はさいごの「ばらの騎士」
今思い出しても鳥肌です
僕は、ワーグナーもリストもよさがどうもわからない(わかりたいけど、多分一生わからない)
マーラーもあまり好きではない
でもR.シュトラウスは本当に好きです
なんていえばいいのかな
「納得できる」のです
一番あるべきようにおさまるように考えられているというか
ばらの騎士にしても
「ああ、やはりこうなるべきだ」という話、音楽で安心します
安心して身を任せられます
彼を評して「凡庸」というのがありますが
それは違うと思う

学部の時に、楽理上級ドイツ語を履修して
R.シュトラウスとホフマンスタールの往復書簡の翻訳をしたのが懐かしい・・・

来月、またこの組み合わせで聴ける
楽しみです
by francesco-leica | 2008-01-18 00:10 | 日記


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