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センセイ

夕方、本屋で時間を過ごして(これは人生でも最も幸せな時間のひとつだ)、川上弘美さんの「センセイの鞄」をちょっと立ち読みした。この本は、平凡社の雑誌「太陽」(素晴らしいものの常で休刊してしまったが、私の考える最も素晴らしい雑誌のひとつで、この雑誌を作れるなら編集者になりたいと思うほどの出来映えだった)に連載されているときに、買う度にフンフンと読んで、それっきりになっていた。登場人物のセンセイが、なんとなく自分の話し方に似ているような気がしていて、ある時、随分とこの本が話題になっているのを知って、いつかきちんと読んでみようと思っていて。そう本当に、久しぶりに再会したのだった。こういう出会いもあるのだ本とは。前から知っていたのに、なんとなく距離をとっていて、本当に会うべき時に急にグン、と目の間に突き出されるような、それで。立ち読みをしながら、もうドキドキするくらいにのめり込んでいて。買ってしまった。この一週間で、本20冊以上買いためてしまったので、いつ読めるのかわからないけれど、唯一の自慢が本を読むのが速いことだから、近いうちに読めるでしょう。本当に楽しみだ。
by francesco-leica | 2012-11-20 01:36 | 日記


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