向田邦子 著 あ、うん 文春文庫
読了。 一気呵成に読み切った。大ホームラン。 わたしはあきらめの悪い性格と言うか、「きっといいに違いない」と心のどこかで思いつつ、裏切られると、なんど駄目でもトライし続けることがほとんどだ。 向田邦子さんは、3冊読んでピンと来なくて、4冊目で、来ました。 思い出トランプとは、違う作家のように思うけれど、直木賞は思い出トランプなのよね。 まさにテレビドラマ的というか、小説的でない小説。 それにしても、ここで終わるのは酷い、サディスティックに酷い。 リハの後、控え室で後輩と一緒に終わるの待ちながら読んでいたのだが、ラストシーンで絶叫、落涙してしまった。ええええええええ!!!このあとどうなるの!!!!!! 続編が読みたいが、永遠に読めない。 この主人公二人のへんてこりんな友情だけれど、荒唐無稽かもしれないが、充分、男同士ならありえると思った。奇妙な三角関係も、ありえると思った。 〜〜〜 大好きなフランスのブランド、アルニスの展示会にお連れ頂きました。 代官山のとあるお洒落な建物の地下に、夢のようなジャンさんのおそらくご自身でデザインされる最後の?コレクションが並べられていました。世界最強ブランド会社に買収されたという、衝撃のニュースに聴き、アルニスとベル・・・・・なんか(すみません、どうにもあの「かっこよさ」、商売上手なところが好きになれなくて・・・)が一緒に売られたら最悪だと、がっかりしていましたが、やはり目の前でみるアルニスの世界の美しさ、独自性に感動しました。 ただし、奇抜なもの、紳士服のルールを外したものには私は興味がありません。 フォレスティエールや、コルナック、芥子色の美しいスプリングコートなど、大いに食指を動かされました。 記念に、芯地なしの大好きな7つ折ネクタイをオーダーしました。 生地の関係から2本からオーダーできますので、もっとも敬愛する粋人大先輩と一緒に、お揃いのものをオーダーしました。超ヘビー級シルクの濃紺、水色、白の太いストライプです。「同じ趣味でよかったね」と言って頂きうれしかったです。出来上がりは来年頭。 あとは、和光で現物を物色することにします。 アルニス、美しい世界です。 ブランド品という、ブランド品というひとくくりに入れて目の敵にする方がいます。 見る目があればブランド品なんてものはありません。 いいモノ、そうでないものがあるだけです。
by francesco-leica
| 2012-08-03 11:32
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