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耳福

いい演奏会を沢山聞けています。

最近は都響の演奏会に多く通うようになり、誠実な名演を多く聴かせていただきました。団員やエキストラに友人が多く乗っているのもうれしい。来年はインバルのマーラーチクルスが始まります。大注目です。フルートは全員、先生か先輩か後輩、という珍しいオケでもあります。

もちろん、新日フィルも。またハーディング様が振りにこられるので、なにがなんでも聴きにいかなくては、と思っています。ハーディング/新日、というのは日本で聴ける最もエキサイティングな出し物のひとつだと思います。つい先日はボストックさん(東京佼成ウインドで良くご一緒した指揮者)の指揮で、禿げ山、チャイコVn協、火の鳥組曲という人気曲のプロを聴きにいきました。素晴らしかった!ボストックさんのいつも前のめり気味な久しぶりに見てさらに速くなっていて(笑)。白尾御大とそのあとお茶をして楽器談義、音楽談義、初めて聴く若い頃の驚愕爆笑話(ホルンの故千葉馨先生との思い出話でした)に時を忘れる。

そして最近すばらしかったのは、職場の上野学園での企画演奏会。ヘンリー・パーセルの特集の演奏会です。朗読、歌、器楽という3本柱で、落ち着いた知的な時間がながれ、うっとり。ガンバコンソートの美しいこと。招待を頂いて、同僚と聴きました。いい企画でした。

私は、来週にはクリスマスオラトリオの本番。そして準備してきたアジアフルート連盟のお祭りがありいそがしくなります。事務仕事も大波小波で、ちょっと大変ですが、がんばります。

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わたしの後輩が手放したいので、と、素晴らしい後期のロットを預けてくれました。
もともと大先輩の名手が愛用していたものを、他のロットに買い替えるので、私がその後輩に紹介した、という経緯もあるのですが、それにしても素晴らしいロットでしばらく手元に」置いて吹いています。すでに巻き管ではなくなり、作りもけっこうごつくなっている5代目のものです。楽器単体としてみたら、それは巻き管のほうが複雑な音だったり、古いロットのほうが作りがよかったり、そういうのはわかりますが、白尾さんともお話をして一致したのは、現代的にガンガン吹くことも必要、音も大事、そんななかの「最高の妥協点」として、後期のロットの歌口の大きめのタイプはいい道具になりえると思います。結構欲しくなりつつあって、困った。私のロットは師匠譲りの素晴らしいものなのですが、ちょっと歌口が小さくてきついのです。後輩のロットは朗々と太めに吹けます。迷います。パッドを変えて調整したら爆発的に良くなりそうなのですが・・・。ただ、私のロットにアキヤマさんの新作をつけても相当ドン、と吹けます。でも、オリジナルのロットの音の魅力も確かにあります。
うーん、ロット2本持ちは、犯罪か・・・(笑)吹けるのは一本!

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左から私のオリジナル4236、預かっている8992、アキヤマさんの新作14Kリップ。


わたしの大好きな写真家、田中長徳さんのブログの写真があんまり素敵でしたのでご紹介。
これは木村伊兵衛さん風ですな。STペテルブルグ行ってみたいです。

http://chotoku.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-56d9.html


トヨタとスバルが共同開発でかっこいい小型のスポーツ(風)カーが作られるようです。
どちらでも同じものが手に入るとすると、トヨタでそれを買うひとがどれだけいるのか・・・?これは興味深いことです。私ならスバルで買いたいと思うでしょうから(トヨタユーザーですけれど)。
ただし、日本人がかっこいいものを作ると、大抵しばらくするとかっこ良くなくなる、という、非常に残念な例を多く見ているので、飛びつくのはやめたいと思います。
ポルシェの曲線、アルファやBMWのエンジングリル、ああいうアイコンを生み出せないのはどうしてなんでしょう。デザインに耐久力がない、あるいは耐久力を持たせない主義なのかしら。どうもかっこ良くなる代わりに品(しな)は落ちるようなデザインが多くて困ります。楽器も同じだけど。
あとは、妙に物わかりのいい価格設定になっていたら興ざめだなあ。手に入りにくいものを「ほらよ」と手に入りやすくしてもらって、うれしい、と思うかわいい性格をしていないのですよ。私は。
by francesco-leica | 2011-11-28 12:49 | 日記


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