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シューマン2番

昨日からサントリー定期の練習が始まりました。

アルミンクさんとも久しぶりです。相変わらず見通しの良い、スタイリッシュ(洗練)な音。
今回はやる曲全てが私にとって初めての曲です。
もちろんシューマンなどは耳蛸で聴いていましたし、やりたくてしょうがない曲でしたのでうれしい。シューリヒト盤がお気に入りです。
ブラームスは本当に美しい合唱曲です。ヒンデミットもそうですが、追悼の音楽です。
クルタークはハンガリーの現代作曲家ですが、まるでブラームスの1番のような雰囲気と、ドラマティックなハーモニーを持つ美しい曲です。ヴィオラのソロがものすごく素晴らしい。

そして改めて、本当に新日本フィルは演奏しやすいオーケストラです(契約団員だから身内贔屓もお許し頂けるでしょう)。アンサンブルが糸でつながったように緊密でそこに加わるのは楽で楽しいですし、しかもお互いの仕掛けを必ず拾い合うアンサンブル(昔気質というような頑さや、緊張による強ばりみたいなものが一切ない)はやりがいがあります。ここで経験させてもらったことは生涯の宝、武器になると確信しています。自分のオーケストラ(横シン)にも、この良さを是非持ち寄りたいな、と願っていますが・・・。オケの伝統ってやはりあるのだと思います。
もちろん、他にも素晴らしい、個人的に好きなオーケストラはいっぱいあるのですが、とにかく今は水を得た魚状態です。


そしてシューマンはもう・・・なんという素晴らしい曲でしょう。
例によって管楽器はとにかく吹きっぱなし(でもラインよりはいいかも・・・)で疲れるのですが、あまりのかっこよさ、美しさにウルウルです。
4楽章の後半、ベートーヴェンの連作歌曲「遥かなる恋人に」の終曲、「お別れにこの歌を受け取っておくれ」の引用が、新日フィルのお宝、きめ細かい良く揃った弦のアンサンブルにでてくると、もうだめです。なんという温かさ、美しさでしょう。最後にこのテーマが壮麗なコラール旋律となって締めくくります。とどめにアーメン終止。思い出しただけで鳥肌がたつ。
どうしてシューマンってこう、きりっとしてシャキッとして、ロマンティックなんでしょうねえ。

あまりに初日、二日目と練習で感激して本番は両親までむりやり呼んでしまいました。

まだ結構、お席があるようです(困ります!!)。
ということは学生の方はラスト5分の1000円チケットが充分に出る、ということですので、どうぞ、多くの皆様のお越しをお待ちしております。

アークヒルズ2階のカレー屋さん「フィッシュ」でチキンカレーを食べるのも楽しみ。うまいカレー食べたい方はどうぞお試しあれ。


5月26日(木)19:15開演 会場:サントリーホール

#477 定期演奏会
アルミンク第3章「シューマン」~狂気の中で得た神の啓示

■プログラム
ヒンデミット作曲 葬送音楽 *
クルターク作曲 断章-ヴィオラと管弦楽のための(1954) *
ブラームス作曲 運命の歌 op.54
シューマン作曲 交響曲第2番ハ長調 op.61

■出演者
指揮:クリスティアン・アルミンク
ヴィオラ:アントワン・タメスティ *
合唱:栗友会合唱団
合唱指揮:栗山文昭
by francesco-leica | 2011-05-25 02:04 | 日記


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