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こんな一日が過ごしたかった

上野音大に初出勤
すばらしい大学だなあ・・・
きれいです

契約関係のお話を聴いて
ご挨拶をして、初の部会に出て
その後わたしの生徒になる方達(12人+副科)の説明を受け
ダブルレッスンやアシスタントレッスンでタッグを組む先生方と教本、基礎練習のメソードなどを確認
すごい、盤石の体制なのだ
私学、なんて親切なのでしょう、手取り足取りだ
芸大はわりと放任の中で切磋琢磨してすごい人がでてくる、これも凄い
タファネルゴーベールだけはグループレッスンで、定期的に確認することにする
このタッグではお互いの強みを生かして、以心伝心でいけるような気がする
長いおつきあいだし

レッスンは10階、ものすごく眺めがいいです
その後、ゆっくりお昼を食べ
表参道でじっくり泳ぎ、渋谷まで歩き、帰ってさらい、仕事をし、
静かに夜は「春の戴冠」を読んでいる
パーフェクトな一日

春の戴冠、主人公の青年ボッティッチェリの台詞にもう鳥肌が立ちまくり
藝術と言う宗教があるとしたら、まさにそれに対するもっとも熱烈な信仰告白だ
わたし自身の藝術を愛する心の全てを懸けて断言するが
ここには、藝術とは何か、どうあるべきか、の全てが書かれている
「春の戴冠」から「西行花伝」への流れは
絶対に読むべき2冊だと確信する
辻さんの言いたい事は数十年かけて一貫していたのだなあ、と実感し
亡き大作家にありがたくて、ありがたくて、なんて凄い人だったのだろうと思う

なんという美しい日本語
そのひとひらひとひらを、大切に両の手のひらで受け止めたい
心を静かにしてゆっくり読み進めたい
by francesco-leica | 2010-04-06 22:06 | 日記


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