年末旅行ウィーン編

b0107403_2363892.jpg

ウィーンには夜遅くついた。街はかわらず。
この夜遅く着くってのは久しぶりな感覚。
普段はオーストリア航空でも、ルフトハンザでも、あるいはANAの羽田深夜便でも、もっと早く着くので、街を一回りして軽く飯を食う余裕があるのだけれど、
今回のように9時とか10時とかに着くと、こちらも時差ボケで疲れているし、ちょっと損した気分かもしれない。
常宿のカイザリン・エリザベトには東洋系の新しいスタッフが入っていた。これも時代の流れだろうか。
他のスタッフとは相変わらず、前回は両親を連れて行ったので元気か、と気遣ってくれる。
朝食のフロイラインは、飲み物を注文するとき「あなたはもう『いつもの』でいいのよ!」と笑っていってくれる。
ここは、世界にもう一つある、僕の家なんだと改めてうれしく思った。

ところで、かなり寒いかと覚悟していったのだけれど、全然寒くなくて、むしろ、ヌルい。
10℃を上回ることはないから、温かいわけではないけれど、
今回は上着をアルニスの赤い裏地のものにして、それが結構温かいので、日中はコート(バブアのトレンチ)を置いて出るくらいだった。

あと、今回は久しぶりにライカM6にズミルクス35mmf1.4を持って来た。ライカでウィーンを撮るなんて久しぶりで気持ちが高まった。
1997年に初めてきたときは、ひと月、毎日カメラを持って、疲れを知らず1区中の路地と言う路地を歩き回ったものだ。
b0107403_2365671.jpg


26日は聖シュテファンの祝日。朝7時半のシュテファンの御ミサを与り、アウグスチーナー教会に行くと11時から本格的なミサがあるというので、
b0107403_2371216.jpg


オーバーラーでメランシェを飲みながら待つ。素晴らしいアウグスチーナーの御ミサ(ミサのはしご、というのはあまりやったことがない)のあとで
オーバーラーで昼飯。鱒のグリル(ムニエル)。ワインはウィーンのワイナリーChristのゲミッシャーザッツ。飲みやすくて、うまい。

夜は国立歌劇場でフランツ・ウェルザー=メスト指揮のフィデリオ。
ウィーン風の演出で、大臣到着のあとの場面転換で、レオノーレ序曲第3番を演奏する。
極めてオーソドックな音楽だったけれど、やはりというか、オケのうまさを堪能した。
ミスもある演奏だったけれど、その慣れ、とか練れ、とか、こうやったいいんだ、というアイデアとも違う、「習慣」が素晴らしい。
これはちょっと伝えるのが難しい、うまい!というとも違う。
例えば、これはベルリンなどでは時に感じるのだけれど、日本でもたまに感じるのだけれど、
そのあまりのうまさというか、音楽的な「アイデア」に正直辟易するときがあるのだ。
本当に正直にいうと、そのあまりのうまさが小っ恥ずかしいのだ。
そういうときに、こう思う。「ウィーンだったら、絶対にこんなことはやらない」。
本当に、自然なのだ。余計なことがない。
なにもしていないように見えて、とっても自然で、素敵で、流れている。そういう音楽をやるのだ、ウィーンのひとたちは。

フィデリオのなかでも、メロディーのなかで楽器の組み合わせが刻々と移ろっていくような場面がたくさんあるけれど、
その移り変わりが全く気にならない、わからないほどの滑らかさ、自然さで変わっていく。
バランスなどにも全く段差がない。こういう大人なテクニックというのはただうまい、というだけではない、受け継がれていくセンスがあるのだと思う。こころから堪能しました。

ただ、フィデリオの話自体は、僕はあまり好まない。ベートーヴェンが好きそうな話だけれど。
もっと軟派な話のほうが好きだな。フィデリオは猛女列伝ですよね。なよなよした女性も好きではないけれど・・・。
ずっと男の振りがバレないってのもすごい。

フルートはワルター・アウワーさん、以前、彼のフルートアルバムの解説も書かせてもらっていて、注目している若手。
昔はもっとオレがオレがしているようなパワフルな印象だったのに、今回聴かせて頂いて、全然違う印象だった。
不思議に、出所のわからないような(これはシュルツさんの時と一緒)、本当によく溶ける音。
金の音だ。これはキラキラしている、という意味ではない、寧ろ僕は逆のイメージ。
金は温かく、優しい音。ゴーゴーした金の音は、嫌いだ。
これがウィーンの音なのだ。そう、Edel(高貴)。
そして、本当に!オペラ座はエレガント!
オペラはオーケストラや室内楽以上に、会場の雰囲気、お客様の雰囲気全体で感じるもの、という思いが強いので、せっかく見るなら本場で、と思ってしまう。
今回は初めて、パルケット(オーケストラピットのすぐ前の平土間)で見ることができて、本当に贅沢ないい時間だった。
帰り道のケルントナー通りをゆっくりあるくのが楽しかった。夢をみさせてもらったようだ。
お酒を飲んでもいないのに、フワフワな歩き心地。この年になっても(もっと年をとっても)、人間は生きていたらこんな感動ができるんだ、と思って、楽しかった。

翌日は、街のお休みもあけて(そう!旅行に行く人は気をつけてください。ウィーンは24日、25日、26日はかなりの商店はお休みです。食べるところも少ない)、
お土産や、うちの必需品の補充の一日。
まず珈琲はナッシュマルクトの側のAlt Wienで。初めてBIOのものを試す。うちでも挽けるけど、ここではだいたい粉に挽いてもらう。
いつもいる店主のオジサンは、どうやって飲むのかを色々聴いてくるのだけれど、ペーパードリップで、というとものすごく細かく挽いたのをすすめてくる。
これは他ののドイツ語圏でもそうなのだけれど、こちらから見ると細かすぎるように思う。そこで僕は「目盛りは6にして」とお願いするのだけれど、
そうするとあからさまにいやそうなのだブツブツ「荒すぎる」とかつぶやきながらやるのだけれど、今回はおじさんいないので、
「目盛り6で」というと「あっそ」とやってくれる。
ここの珈琲は本当に美味しい。大好きな、濃く強く香り高いタイプ。

さて、そのまま隣の角、私の靴屋さん、MAFTEIへ。
凄腕職人の息子さんルシアンさんと奥さんが待っていてくれた。オヤジは今日お休みなんだ。と。
普段はルシアンさんは御自分の支店をポストガッセに持っていて、このキューンプラッツにはいないのだけれど、ヘルプだろうか。
このルシアンさんはあちこちで修行していて(ロンドンでも。確かロブ・ロンドンで、とオヤジさん言っていたような)、完璧な英国英語を話す、
素晴らしいセンスの職人さん。「真のウィーン人30人」という本でも取り上げられた人。
このルシアンさんと、奥さんとの1時間ほどの交流の濃さといったら!!
まず入るなり「アルニスですね!素晴らしい・・・。靴の茶色とあっています(今回はチャーチのぽってりしたチョコ色のライダーを履いていた)」
「アルニスが無くなったのはご存知ですか、とても残念だ」なんだなんだ情報通か・・・。
そして、靴を受け取り、次の注文を時間の楽しいこと、楽しいこと!
どんな服地には、この革、この色にはこの色、いや、春の風のなかを歩くにはこの革がぴったりです。
あなたは今日のようなカシミアの(よく見ただけでわかるな)セーターはよく着ますか?ならこの色で・・・。
ガルーシャは、「あなたには似合いません」とも(これはこれでうれしかったな、僕も嫌いなので)。
象革はものすごくリコメンドされました。
地球の一部の気持ちになれる靴。とも。
次次回はこれでいくかも知れませんが、今回は明るいアンティークフィニッシュ(「私が自分でパティーヌします」と)の茶色による、
センターシーム(「オリジナルは父も働いていたルドルフ・シェアですが、うちのいちの得意モデルです」と)、アルニスと共に旅に履いていく靴、
というコンセプトで、ハーフラバーソールにしました。
あとは象革のベルト。

楽しみで、楽しみで。

それにして、ウィーンでこんな英語で喋ると思わなったので、冷や汗が出たよ。もっと英語も勉強しないと。
そして、なんと、ルシアンさんの奥さんはウィーンのアカデミーで勉強した歌手でした!!
音楽の話で盛り上がりました。素敵な方でした。うれしい!
私、靴のことはなんにもわからないの、と。

マフテイ、ルーマニアに工房をできて、ニューヨークでオーダー会が成功して、次はパリでやりたいとも。
いまからパリのテーラーで受け取ってくるんだ、といったら目を輝かせて「チフォネッリ?カンプス・ルカ?」と。
本当に詳しいですね、ルシアンさん、スマルトでヘッドカッターをやっていた若い日本人だよ、というと、噂には聴いたことがあるようでした。
その彼にも我々の靴を見せてきてください。と。

今回の完成品、素晴らしい出来だった。過去最高かも。
オヤジさんがドヤ顔で「世界で私しかできない」と豪語する美しいノルヴェージャン製法のモデル・アレクサンドル。
ジョンロブ・ロンドンも、ノルヴィージャンの依頼は全部親方に頼むようです。以前オーダーシートや木型を見せてもらいました(ブログには写真、載せるなよと言われて)。

ステッチも本当に美しいです。そして意外に返りがいい。
以前はくるぶし周りが硬くて、いつもトンカチでドンドンしてもらってから履くのですが、それも必要なかった。
オヤジさん、乗りに乗ってます。
それでも、実に実に、グットプライスです。
絶対に、日本の靴好きにもおすすめしたい。
最初はオヤジさんの自分の名前をつけている外バネのモデル、アレクサンドルを勧めたいな。
エレガントでほかにも合わせやすい、いいデザインです。

満足して、ほかの小物お土産、例えばパプリカの粉とか、オーバーラーのチョコレートとか、ワインとかを買って帰る。
今回はHuberのオーソドックスなグリュナーフェルトリーナーを1本。

夜は、高校からの長い付き合いの後輩と初プラフッタ。
こちらで結婚して、素晴らしい仕事についてがんばっている尊敬する後輩に予約してもらって、ウィーン料理の最高峰へ乗り込みました。
本当においしかった!そして、量がすごかった!サービスも洗練されて美しかった。
ターフェルシュピッツの概念が変わるうまさでした。
肩肉のところなんて、とろけるうまさでした。
ああ、また食いたいな。

これがウィーン最後の夜。
[PR]
# by francesco-leica | 2014-01-08 23:08 | ウィーン滞在記 | Comments(0)

10ヶ月ぶりのウィーンへ

久しぶりにウィーンに向かう飛行機の中。
b0107403_14282384.jpg


前回は今年の春に両親を連れて来た旅で賑やかだったので一人の機内はいくらでも時間があるような気がしている。
(さっき貰った揚茄子の味噌坦々スープは美味だった)。

今回のミッションは、ウィーンでウェザー=メストの「フィデリオ」を聴くこと。マフテイで靴を受け取り、次のオーダーを入れること。古い大事な友人に会うこと。プラフッタ(15年ウィーンに通って、初!)で食事すること。パリで鈴木健次郎さんのスーツとジャケットを受け取ること。美味しいモロッコ料理を食べること・・・。大晦日のロンドンを散歩すること。あとはもう、馴染みの場所で馴染みのものを食べ馴染みの人にあうだけ。犬のお散歩と一緒だな。教会に行くこと。溜まっている本を読むこと。つまり、フルートを吹くこと以外のこと。

そうそう、くだらないのだけれど、ウィーンでお気に入りの中華屋もラーメン屋も次々と畳んでしまうので、今回はどこか新規開拓しよう(ベトナム料理のフォーでもいいかと思っている)と思っているのと、パリでは以前、味の濃さと脂っこさにギブアップした「こってりラーメン・なりたけ」に『あっさり』で再度挑戦すること!


去年からメインの航空会社をルフトハンザからANAに変えた。
日本の航空会社を、がんばっているANAを応援したい、というのはカッコ付けた理由で、実際にはやはり日本の航空会社のサービスの良さ、CAの行き届いている気配りは乗っていて安心だし、去年一年間乗りまくって上のステータスになって、長距離を乗る際にはほぼ毎回アップグレードして楽させてもらえるのに慣れると、他の会社には乗る気がしなくなってしまった。「機内で日本語が聴こえるとイヤ」なんて粋がって言っていた10年前と比べると、これは一種の堕落と言われるかもしれない、そうかも知れないけれど、ANAは好きだ。イメージソング、葉加瀬太郎さん作曲の「アナザースカイ」も好きだ。

さて、僕は慣れているところで以外では全く眠れないので、機内ではひたすら読書か、密閉性の高いイヤホンを持参して音楽を聴いている。面白そうな最新映画は斜め前の席の人の見ているものをチラチラ見る。
日経を読み、週間ダイヤモンドを読み、鈴木健次郎さんのことを題材にした「夢を叶える」を半分読んだ(本当に泣ける、鈴木さんご夫婦を心から応援したいと思う。おすすめします)。

音楽は色々聴いたけれど、あんまりダラダラ聴くと感動が薄れてしまうので、耳栓の時間と交互に、休みながら。

モーツァルトのセレナード「グラン・パルティータ」KV361。この中で何十回聴いても必ず涙が出てしまう、好きな箇所が、この長大な曲の頂点として配置されている第3楽章だ。

映画「アマデウス」の中で、その場面を回想するサリエリの独白は見事にこの曲の魅力を言い表しているのだ。

─出だしは滑稽なほど単純だった。

ファゴットとバセットホルンが錆付いたアコーディオンのようにパルスを刻む。
突然、はるか高くにまっすぐなオーボエが…
甘く、喜びにあふれクラリネットが引き継ぐ!
猿に書ける音楽ではない。
これは私が一度も聞いたことがなかった音楽だった。
切望、満たされない切ない想いでいっぱいになり私は震えていた。

─まるで神の声を聴いているようだった。

〜〜〜
僕は、この部分の、オーボエが出てきて3秒後にはもう涙腺が決壊してしまうのだ。信じられない美しさ。

今はメンデルスゾーンの交響曲3番「スコットランド」が流れている。

これは数ある交響曲の中でも大好きな10曲のなかにはきっと入る曲だと思うのだけれど、NJPの「新・クラシックの扉」で一度やったことがあるだけだ。
今度、1月17日の横浜シンフォニエッタ第7回演奏会のメインプログラムになるので勉強し始めている。前回は2番奏者、今回は首席なので少し見える景色も違うかもしれない。
ひたすらクレンペラー盤を愛聴している。たぶん、かなりゆっくり目のテンポなのだろうけれどこれにハマるともう、このテンポが最高に感じる。
第2楽章の気持ちいい吞気なクラリネット、第3楽章の中間部の短いフルート・ソロの香り立つような歌、どれもこのテンポあってこそのものだろう。
この曲だけのことでなくて、一般的にとても速い曲をゆっくり雄大に、且つ凭れずに演奏するのを聴いてしまうとどうしてもゆっくり演奏するほうに一票投じたくなる。
例えば、ハイドンの交響曲第104番を、僕の大好きなカール・シューリヒトがフランス国立管を振ったローザンヌでのライブなどはまさに典型で、
普段のシューリヒトの飄々ぶりからは想像できないちょっと驚くほどのロマンティックな演奏なのだが、本当にこぼれ落ちそうに豊かで可憐な歌が聴ける。
自分が指揮をするようになってから特に思うのだけれど、私は割とゆっくり好きのようだ。標準レンジがあるとすればそのなかでゆっくりで安心して歌いきれるテンポを取ることが多い。
新幹線の旅ではなくて、馬車の旅のような。
颯爽と速い演奏は、一見格好がよいが、若々しさというよりは、ゆっくりだと場が持たない「焦り」、アイデアの無さを露呈しているように感じる。もちろん、カルロス・クライバーのようなどんな速くてもとんでもなく情報量と余裕を感じるような名演もあるのでは一概にはいえないが・・・。

さて、一休みします。
[PR]
# by francesco-leica | 2014-01-03 14:45 | ウィーン滞在記 | Comments(0)

マクサンス・ラリュー讃

昨夜、フルートの演奏会へ。

マクサンス・ラリュー フルート・リサイタルを聴いてきました。

1934年フランスのマルセイユに生まれる。10歳でマルセイユ音楽院に入学し、ジョセフ・ランパル氏 (ジャン=ピエール・ランパル氏の父)に師事。
その後パリ音楽院にてガストン・クリュネル氏に師事。
1953年ミュンヘン国際音楽コンクール入賞、翌年ジュネーブ国際音楽コンクール優勝。パリ・オペラ・コミック、パリオペラ座管弦楽団、リヨン国立高等音楽院、ジュネーブ音楽院教授を歴任した。50年以上に亘り、世界各国にて演奏活動を行い、数々の録音を残してきた。

これを企画したドルチェ楽器(パウエル・フルート・ジャパン)には、心から御礼をいわないといけない。
本当に、幸せな時間を過ごしました。
本物のフルートの音を聴けた。
79歳から力と喜びを受け取りました。

うまかったねえ・・・。洒落ていたねえ。
フレンチサウンド、健在。
中堅より若いフランス人の笛吹きから、(少なくても私が、『フレンチはこんな感じ』、と思っているような)フランスらしい音を聴くことは極めて難しくなってしまった現状で、この79歳のおじいさんから、しかも最新のパウエル(しかも!頭部管は例のウイングで)から、これ以上ないようなカラフルで軽やかに歌い上げる音楽を聴くことができ、渇きが癒えました。

フルートを吹くことへの憧れの気持ちを、思い出させて頂きました。

あんな楽しく、軽々と素敵な笛が吹けるなら、パウエルの金にしてもいいかな・・・?
(と思ってしまうくらい楽しかった!)
(ただ、本当にはいつかヘインズの金を吹いてみたくてしょうがない、誰かデボー以前のを売りたい方はいないかしら・・・)

家に帰ってから確認。なんと、私が生涯最初に買ってもらった、フルート名曲集のCDはラリューさんのでした。
[PR]
# by francesco-leica | 2013-11-27 23:18 | 日記 | Comments(0)

チャリティー演奏会終了

上野由恵さん、碓井俊樹さんとの共演、トリオによる「難民を助ける会」チャリティー演奏会、終了しました。
芸高からの同級生と、同門の芸高の後輩(教育実習の生徒)、楽屋でも合わせでも、袖で一緒に飯を食っているときでも、延々ときゃっきゃしている仲の良さに、司会の加藤タキさんも驚かれていました。芸高の仲間が揃うと、完全にタイムスリップして先輩後輩関係なく「ほぼ家族」状態になります。
私と上野さんは使っている笛(彼女はムラマツ金、僕はおんぼろロット)も違えば、吹く時の姿勢のようなものも違い(元気熱血な上野さん、私は「いたって冷静に」、でも燃える)ピアノの碓井は相当面食らったようですが、なんのなんの一緒にやれば、同じ教育を受けて育ったもの同志で通じる会話を楽しみました。本当に彼女はうまい!さすが日本一になった魅力的な笛吹きです。

笛吹きの二人は「わー息ぴったり!」と盛り上がり、聴いておられた方は「ち、違う・・・」と楽しまれたようで、私もはやく録音を聴きたい〜、と思います。私は見た目はほとんど動かなかったり、背筋をピン!としていますが、音楽はかなり揺さぶりハッタリをかけるタイプですので、そのあたりのギャップもおもしろがって頂けたかしらと思います。それでも上野さんの元気一杯に影響を受けないはずもなく、いい刺激をもらって感謝。

アンコールは羽目を外しました!ゴールウェイ版のトルコ行進曲。笑えますよ。いい編曲。

難民を助ける会(AAR)のスタッフのみなさんのおもてなしの心、趣旨に賛同していらしてくださった多くのお客様の温かさに感激の一日でした。

今度は、横浜シンフォニエッタと山田和樹、ピアノの中村紘子先生でAARの演奏会に出させて頂きます。
2014年2月17日 19:00 開演 難民を助ける会 特別コンサート サントリー大ホール


b0107403_0375356.jpg

撮影:遠藤宏
b0107403_0385389.jpg

撮影:遠藤宏

(私が着ているのは有田一成さん渾身作の燕尾服、我ながら写真を見るとカットが奇麗ですね)

最後に袖でもぱちり。一姫二太郎(意味は違いますが)。
b0107403_0471514.jpg


お越し下さった皆様、ありがとうございました。
[PR]
# by francesco-leica | 2013-10-10 00:59 | 日記 | Comments(0)

チャリティー演奏会のご案内

b0107403_2404736.jpg

10月8日に、紀尾井ホールで、
後輩で若手を代表する名手、上野由恵ちゃん、悪友の名ピアニスト碓井俊樹という豪華の共演者と共に、チャリティー演奏会に出演させて頂くことになりました。
チケットのご入用の際は下記の認定NPO法人 難民を助ける会か、私まで直接、ご連絡下さいませ。

それぞれの得意曲を持ち寄り、楽しく、豊かな時間をお客様とご一緒できればと思っております。
お越しをお待ち申し上げます。

http://www.aarjapan.gr.jp/join/event/2013/1008_1173.html

特に今回は、「シリア難民」を支援するための演奏会になります。

日時2013年10月8日(火)午後7時開演(午後6時30分開場)
場所紀尾井ホール
東京都千代田区紀尾井町6-5
【交通】
JR線・東京メトロ丸の内線・南北線 四ツ谷駅 麹町口より徒歩6分
東京メトロ有楽町線 麹町駅 2番出口より徒歩8分
東京メトロ銀座線・丸の内線 赤坂見附駅 D出口より徒歩8分
東京メトロ半蔵門線・有楽町線 永田町駅 7番出口より徒歩8分

料金S席:4,000円 A席:3,000円(チケットの発送は9月以降を予定しています)

主催認定NPO法人 難民を助ける会
共催社会福祉法人 さぽうと21
特別協賛日本ロレックス株式会社


L. v. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「月光」(ピアノソロ)
A. F. ドップラー:アンダンテとロンド(北川/上野)
J. S. バッハ:パルティータC-Moll BWV997 (北川)
J. ドゥメルスマン:「オベロン」による大幻想曲」(上野)

〜休憩〜
W. F. バッハ:デュオ ト長調(北川/上野)
細川俊夫:線Ⅰ (上野)
上田真樹:献呈(北川)
クーラウ:トリオ ト長調 Op. 119(上野/北川)
[PR]
# by francesco-leica | 2013-09-23 22:46 | 演奏会案内 | Comments(1)

香港滞在記

随分と更新をせずにおりました。

今週で補講や試験の週間が終わります。少し夏休みらしくなってきました。
新しい環境にも慣れて参りました(ちょっと松戸に通うのは遠いのですが・・・)。

先月は昨年の9月以来の香港に、第2回日本香港国際音楽コンクールの審査の為に参りました。
b0107403_15251460.jpg


香港は行く度に面白く、人々はエネルギッシュで、インフラの良さや、人々のお行儀の良さも本土の中国とは全然違います。
英語がどこでも通じるのは助かる。ご飯は美味しい。気が漲り、清濁合わせ飲み込む渦のような場所。好きな場所ですね。

去年は半島側のペニンシュラを宿にしましたが、今回は仕事のメインが香港島の側なので、そちらの代表的ホテルのマンダリンオリエンタルの本館のほう(タワーでない)にしました。
わたしはかなりの旅行好きなので、自分の仕事は旅行が多くてありがたいです。
旅行の要素のなかで、ホテルはおそらく最も重要だと思っています。旅行好きの方の中には、ホテルの費用はできるだけ押さえて、他のイベントやご飯などに予算を傾注する、という方もいるかと思います。でも私は反対です。飛行機とホテル、ここは好きにしたい。
もちろん、イベントやホテルの外での交流、食事が旅の目的であることは理解しますが、そこに移動中とホテル滞在時の楽しみを加えると楽しさも倍増と思うのです。
あととにかく、無用なトラブルやストレスを感じずに済みます。
ホテルは過ごす時間がたとえそう多くないとしても「我が家」と思える雰囲気と設備を持っていて欲しい。
去年はペニンシュラの地図を手に持っていただけで、それを見たお店の人の待遇が全然違うことがありました。
仕事でも、遊びでも気分よくやりたいですし、その土地にいい印象を持っていたいので、ホテルは値段の多寡に関わらず、じっくり選びます。
そして次もおそらくここに泊りたいだろうな、という処に泊ります。だって繰り返すことって大事ですから。
(僕のウィーンの常宿は1997年の初訪問以来変わっていません。完全に我が家です)

今回のマンダリンの部屋。
b0107403_15253162.jpg


窓からの風景は実に香港らしい。HSBCの本店に、中国銀行(香港)本店。立法院・・・。
b0107403_15253866.jpg


さてマンダリンオリエンタル、かの大フルート奏者のランパルが自伝のなかで大好き、と告白するいくつかのホテルに入るだけあります。
(他には香港では当然ペニンシュラ、あと東京のオークラを絶賛しています)
ビジネス向けの雰囲気というのは前評判の通り。スタッフも気が利き、大変親切です。エキゾチックというのか、西洋人の喜びそうなアジアンテイストにあふれています。
このあたり、明るくコロニアルな雰囲気を出しているペニンシュラと好みが別れるところですね。
非常に機能的で行き届いた部屋。アメニティはエルメス(エルメスのシャンプーにいつも感心しています。これって買えないのかな)。
ただ、なんというのかしら、香港に来た、という喜びを満ちあふれさせる場所としてはペニンシュラに勝るホテルはないのかもな、という感想です。
素晴らしい申し分ないホテルでしたけど、さらにわがままにサプライズを与えてくれるホテルを、私は望みますね。

もう数カ所(値段の高いところも安いところも)、あちこち泊ってみてから香港の常宿を決めようかな、と思っています。

私の関わった部分の審査は2日間に渡って無事滞りなく終わりました。
微笑ましい小さいお子さんも、バリバリ上手な20〜30代も、また日本からの参加者もあり、大変盛況でした。
b0107403_15264241.jpg


去年も感じましたが、小さいお子さんの部門で明らかに同じ指導者の方が育てたのであろう素晴らしい何人かの演奏に瞠目しました。
彼らは共通してフォーム、楽器の持ち方が美しい。無理なく構え、持ち、操作する。当たり前ですが、当たり前のことを指導しないといけないのだと、私自身の勉強になりました。大事なのは左右の親指、なんだね。

香港の楽しみはグルメ。
去年から通っている利苑、あと陸羽茶室の美味しさは言わずもがな。
陸羽は、朝10時になる前、おばあちゃんおじいちゃん達が駅弁売りのスタイルで蒸篭を持ってきてくれるのを食べるのがおいしいですね。
唯一、チャーシュー饅(叉焼包)がなかなか出てこなくて食べ損ねたのが残念で残念で。

新しいところではセントラルの黄枝記という広東麺(日本でいうカントン麺ではなく、こっちのあの細い堅い麺のこと)の老舗でたべた海老雲呑麺が美味しかった!
b0107403_152711100.jpg



あとはジョエル・ロブションのカフェがランドマークタワーに入っているのですが、そこのケーキがぶったまげるほど美味しかったです。
ここは香港いったらマストの場所です。定番代表作のキャラメルのタルトを食べましたが、友人の食べたフランボワーズのケーキも素晴らしかった。
b0107403_1527399.jpg


最終日、参院選のニュースが南華早報でもトップニュースでした。
b0107403_1526564.jpg



あと、そうそう、ブランド品の値段が上がっており、ほぼ銀座と変わらない。円安の影響でしょう。買い物で香港へ、というのはもう過去のことになったようです。
[PR]
# by francesco-leica | 2013-08-04 15:29 | アジア旅行記 | Comments(0)

フルートとチェンバロが紡ぐバッハの響き

b0107403_2048874.jpg


フルートとチェンバロが紡ぐバッハの響き
~バロック音楽の魅力を訪ねて~
※PDFチラシ
http://www.seitoku.ac.jp/daigaku/music/mrc/mrc13/flhpscd130714.pdf

オープンキャンパスの日に開催します。フルートとチェンバロの清涼感あふれるバッハの調べに耳を傾けてみませんか? 皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます!

▼日時:2013年7月14日(日)12:30開演(13:20頃まで)
▼会場:聖徳大学1号館香順メディアホール(予定)
▼入場無料

▼出演
北川 森央(演奏学科講師)
松居 直美(演奏学科教授)

▼演奏予定曲目
・オルガンのためのソナタBWV525によるフルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ト長調(W. & G. キルヒナー編曲)
・ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ BWV1014より アンダンテ ニ長調
・フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030

▼主催・お問合せ
聖徳大学SOA音楽研究センター事務室
 Tel. 047-365-1111(大代)
[PR]
# by francesco-leica | 2013-07-02 20:49 | 演奏会案内 | Comments(0)