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2日目

いつも2日目どおり(こればかりだ)
4時起床
まだそとは真っ暗

お湯を沸かして煎茶を入れ、オメザにチョコレートを食べる
昨日撮った写真を整理して
野菜スープ(これは凄い便利です、必携)にぬれ煎餅を食べて
朝食までの繋ぎにする

荷物の整理、考え事あれこれ
走りながら考えるタイプだ
快調に、勝手気ままに飛ばしながらフィードバックして微調整を繰り返す感じ
音楽もそうかな


なんだか水の音がしているのは、どうやら雨の音らしい
晴れ男ぶりを発揮しなきゃ!


「今の殆どの演奏から失われてしまって、昔の多くの演奏には当たり前に感じられるものは一体なんなのでしょう」
「それは正に品格・・・でしょうね」
(もっとも敬愛する音楽家との会話)

バックハウスのベートーヴェン
クラウスのモーツァルトをBGMに流す
モーツァルトのFantasia in d, K.397
短いけれど良い曲です

7時、朝食に降りる
驚いた、昨夜のうちに降雪があったようです
中庭に止まっているシュコダ(チェコの国民車)にうっすら白い雪が積もっています

ホテルで朝なにが出るかわかっているっていうのは、結構重要です
あれを食べよう、あれはやめといた方がいい・・・という情報は
初めてのホテルだと、大体滞在の最終日あたりにやっと会得するものであります
これが馴染みだともう最初からわかっている訳
あの豆の煮込みは腹にヨサソウダ、サラミはうまいけど油っぽいから1枚
クラプフェンはドイツほどではないが素朴でうまい等々
基本的に自分がこれから何を食べるのかわからない、という状態は気に食わない
朝食はおいしければ、一生同じメニューでもいい、くらいに思っています
シリアルに、おいしいチーズにハム、お茶、みたいなね
和食ももちろん好きですが
部屋の戻ってちょっとウトウト
これもいつも通りで
日本の時間に取り敢えず言い訳めいて一度起きて
今度は現地の感覚で眠くなる、というパターン
えいやあと準備して外に出ます
外は霙(みぞれ)と雨、雪が交互に降って来る、一瞬止んだりする、というご機嫌斜め天気
欧州が本当に好きなのは、傘をさす人が殆どいない、ということだ
よほどのザーザー降り以外では、みんな平気で歩いている
私は傘好きの傘さし嫌いなので、実にうれしい
日本で傘をささずにさっさと歩いていると、気の毒な顔をされる
傘を持っているのにさしていないと変な顔をされる
傘はね、
よほどの大雨の時にさす
手持ち無沙汰を解消する為にもつ
相合い傘をするためにもつ
効能は以上3点

もちろん、今朝も傘などもたずに出かける(念のためにスーツケースには入っているけれど)
よほど酷くなったら雨宿りすればいいだけの話だ
市電の基幹をもいえる9番は朝夜は混雑している
ホテルの前から乗って、ブルダヴァの向こう側まで一気にいってしまう
市電からシュコダが洪水の様に走っているのが見える
これはいわばチェコの国民車であって
最高級のスパーブ、中型のオクタヴィア、ハッチバックのファビアの3種類がある
僕は小さなファビアが大好きだ
みんな乗るのが同じ車だから、同じファビアの同じ色(明るいブルー)が3台続いて走っていった、笑える
先ずは幼子イエス様のいらっしゃる「勝利のマリア教会」へ行きます
私と、うちの家族のいつもお祈りをお捧げしているイエス様です
御ミサの前なので、地元のおじいちゃんおばあちゃん、お若いシスター達がお祈りをなさっている
イエス様、今は緑のご衣装でした
優しいお顔
お祈りして、御像の写真を頂いて後にしました(もう何枚も持っているけど・・・)
小地区から王宮の方へ写真を撮りながらブラブラ、坂を上っていく
霙が強くなり、帽子のひさしからポタポタ、滴り落ちる
丘の上からの光景、大好きです
赤茶のかわいい屋根が並び、煙突から煙が出ている
遠くにペトシーン公園の塔が煙って見える
晴れていると川向こうまで、まさに「百塔の街」のさまが見えるのですが
今日は聖ミクラーシュ教会と橋塔あたりまでで白く煙ってしまいます
聖ヴィート大聖堂を周り、一通り観光客をやる
遠回りしながら雨に打たれてカレル橋を渡り、川沿いに南に降りて
ナロドニーディバドロ(国民劇場)の向かいのカフェ・スラヴィンにて昼食
伝説のカフェで、数々の神話のような音楽家、作家、記者達が毎晩大激論を交わしたという
チェコの歴史に記憶される名カフェが、一度民主化後の経済混乱で店を畳み、少し前に復活した
というので楽しみにして入りました・・・がちょっとがっかりだなあ
先ず、BGMがかかっている、はい、失格(さすがにクラシックでしたがね)
壁中に再オープン後に訪れた有名人の写真
バイト(多分)の姉ちゃんがアホ
ビールがブドヴァル
ウィーンの老舗や、ブダペストの名カフェと比べれば、ちょっとかなしい雰囲気でした
スビチコバの味は良かったけど
クネドリーキが固かった、なぜだ!?
このね、スビチコバは食べる人の心を試すよ
(僕は好きなのですが)
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ローストビーフに甘めのクリーム系ソースをたっぷりかけ
上にホイップクリーム、たっぷりのグランベリージャム、レモンを載せて
クネドリーキを添えて、ソースの海からすくって食べる
チェコの伝統的な料理の一つです
塩クリーミー甘酸っぱいのです
ビールもいまいち(始めの3分の1は素晴らしかった)
早々に店を出ました
そのあと、ジョセフィン島を散歩した
ここは作曲家フィビヒが愛人のアネシカとの逢瀬を重ねた場所
チェコ人の大好きな彼の小曲「ジョセフィン島の夕暮れ」が生まれた場所
誰もいません、静かに雨が降りしきる
そのままナロドニディバドロの向かい、スラヴィンからちょっと町中に戻った所にある
銘ビール、クルショヴィツェを扱うピヴニツェ(ビアホール)に入る
来る前にクルショヴィツェのサイトで、お勧めの酒場を調べておいた
薄暗い店の真ん中にサーバーが置かれ
いかにも「オレはやるよ」という感じのオッさんが頑張っています、期待大・・・
出てきたビールは、本当に美味しいものでした
クルショ〜、いいですね!品のある味、次もここで飲もう

旧市街を歩いてミュシャ博物館へ
アルフォンス・ミュシャの生涯と、作品を見る事ができる博物館です
もうアールヌーヴォーを代表する画家
いやあ、キレイです、この飾っている中では花の女神のなかの「薔薇」が好きだな
あとはいつか大作を見に行きたいと思っています(違う場所にあります)
特に自分の趣味というわけでも無いのですけれど、やはりチェコ民族文化復興の立役者ですからお礼を言わないと
ミュージアムショップ、続いて本屋、ボントン(CD屋さん)など回って
自分、家族、大事な友人、美しい後輩達、などにお土産を探そうとするもあまり戦果なし
たぶん僕が慣れてしまって生半可なものではピッと来なくなっているのかもね
個人的戦果だが、大きな本屋さんで
大好きな写真家、ヨゼフ・スデクの生涯を回顧するような小写真集を見つけて買った
彼の視点がとても好きだ、僕もこういう写真を撮りたいと思わせる
結局、写真は、なにを撮りたいか、という取捨選択に表現の多くがかかっているような気がするなあ

15時!金虎亭ウ・ズラテーホ・ティグラの開店時刻
15時少しを過ぎて大慌てでドアを開けるとすでに満席です・・・
客の親切なチェコ人のお兄さんが席を詰めて入れてくれました、ありがとう
コースターをセットして、私のビールが来たら自分のジョッキを持ち上げ
「ナ・ズドラヴィー!」をやってくれた、親切だ
いやあ、やはり・・・うまい・・・別格です
舌が、喉が、体がもう「いよっ待ってました!!!」と叫んでいる
何度も言いますが、ここは宇宙一うまいビールだします
同じビールでなんでこんなに違うのだろう?
特に、飲み終わった後の口の中が違うのだ、ずっとおいしいのだ
テスコで買い物、といってもお土産ビールだけ買った、大好きなガンブリヌスの10%
自分用だけどね(残念ながら缶です、本当は瓶で買いたいけどセキュリティの関係で駄目になった)
ホテルに帰り一時間ほど笛をさらう
本当に楽器が鳴って気持ちがいい、この経験をするためだけでも楽器を持って来ていてよかったと感じる
天井が高いしね
お腹が減った
今回は日本時間とこっちの時間両方義理立てするつもりなので夕食はできるだけ早めに取るようにする
山一つ超えた近所の美味しいお店へ歩いていく
ここのねキャベツスープを前回食べて美味しかったのでまたそれが恋しくなったのだ
ビールは最高のを飲んでしまったから最後はパス
おいしいモラビアワインの白を貰う
キャベツスープ(ドイツ語メニューではKrautsuppe)、これはザウワークラウトをクリームスープで煮込んだもので
上にサワークリームが乗って来る
とろっとして、さっぱりこっくり、暖まるのだ
メインは鶏のグリルのキノコソースにした
美味しかったなあ
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今、帰って来て
シャワーを浴びて、もうさっさと寝る!
by francesco-leica | 2007-11-16 05:45 | ウィーン滞在記


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