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ロットとシュタインウェイ

魂のある楽器同士の会話というのでしょうか

私のロットと、高木クラヴィーア所蔵のヴィンテージのNYシュタインウェイの共演には
信じがたいほどの充実感が毎度のようにあります

最初の出会いは去年でしょうか
雁部先生がご自身の演奏会に私を御呼び下さって
自作のソナチネを共演させて頂いたときから
なんと美しくバランスが取れるのだろう・・・

それぞれのピアノとフォルテ、その音量でも
お互いのテクスチュアが尊重されている状態
ピアノがフルートをかき消さない状態

そしてなにより
音楽が会話している状態が自然に生み出されていく

本当に楽なのですよ

音程とか、バランスとか、そういったことを一切気にせずに
音楽だけに集中できる

この上記のような台詞は
現代の楽器メーカーのコメントにも聴くことができます
曰く
「楽器はコントロールの良いものを、あなたは音楽に集中して下さい」
ここでいう音楽と
本当の音楽との間には深い溝があるような気がしてなりません

ロットも、ヴィンテージのシュタインウェイも
実にコントロールはシビアであるけれど
慣れてしまえば、まるで手足同然
音楽だけに集中できます

今日は至福の一時でした
ライネッケを一度通して合わせ、先生とニヤッと顔を合わせて
おしまい

おまけにやったヘンデルのソナタもそのままレコーディングしたいような気持ちよさでした
by francesco-leica | 2007-10-20 02:07 | 日記


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