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シンスケ

昨日は久しぶりに湯島の居酒屋「シンスケ」に行った。

季節の美味しい料理、酒は秋田の両関だけ。雰囲気は最高、お店自体は結構新しく奇麗なのだが、古き良き東京の風情を残している。たまにどうしても行きたくなる店だ。秋はしめ鯖が絶品。
雑誌にもよく載る店なのだが、席は多く、折角行ったのに込んでいて入れない、なんて事は無い。
お客の層が実に好ましい。ほとんどが年配の男性二人連れか、やはり割と年配の男女2人連れで、静かに飲んで楽しんでいらっしゃる。

あと、ついでに、シンスケの丁度道向かいのラーメン屋「大喜」は目下私の一番の気に入りである。ここの「梅塩ラーメン」は、梅紫蘇で仄かに酸っぱく、さっぱり和風でもう最高。
(正統、古風、イイネエ)

湯島は、私は定期で降りられるし、大学からタクシーでも直ぐ来られるし、上野公園と池之端を散歩してしてきても気持ちいいし(これからの季節は水辺で夕涼みできる)。坂をちょいと登れば、天神様。いい場所だ。

午後一杯、学内LANからアクセスして、RILMで参考文献を検索、モーツァルトとフルートを題材にした1967年以降の世界中の170件の論文から14件めぼしいものを発見。あとはどうやって実物の論文を手に入れるか考えよう。目が疲れた。
モーツァルトのフルート四重奏曲C−durの正統性、成立過程を題材にしたものが多いのが意外。突っつきどころ満載だもんねえ。あれは。素人目にも、どうもあの1楽章、あやしい。
私にはあの1楽章はモーツァルトには聞こえないのだが、私のテーマでないので、パス。

そのあと、友人とシータク(タクシー)すっ飛ばしてシンスケへ。
ああ懐かしい・・・入った瞬間に、家に帰ってきたような暖かさを感じるしつらえ。
純米吟醸と、いくつかの肴を頼む、1階は慣れた年配の大将と、感じよい若い方が切り盛りしている。

両関の純米吟醸は軽い味わい、普段の銘酒、雄弁ではないが普通に、うまい。

「シンスケ風冷や奴」は、下がモズクになっていてユニーク。
「明石たこ酢」は上に茗荷の細切りをたっぷり載せてシャキシャキの歯触り。うまい!
「北海道アスパラのごま和え」は、目に涼しく、お酒に合う。
「地鶏の岩塩焼き」はかめばかむ程味がでる。感激。付け合わせの獅子唐がまたうまい。

次に、純米をぬる燗で。
このお店が雑誌に載る時、大体同じように書かれる事が、ここの燗の絶妙さだ。
個人的には、ここでは純米のぬる燗か、秋冬に呑める樽酒、このどちらかが好きだ。
ふわりと香って、そのまま酔える。
冷やの時のように、後からドンと来ないので、日常会話のように、酔える。
それが好きだ。夏でも、私は燗をする事が多い。
帰りの夜風が気持ちよいのは燗でふわりと酔ったとき、などど感じるのです。
冷やも好きですよ。「高い」お酒の時なんかはね。
でも基本的には、燗映えする純米系が好きですね。

続いて、ご一緒してくれた友人のリクエストで、
「小穴子の天ぷら」を頂く。これが大正解!
食べた瞬間に二人で声なく目を見合わせて笑ってしまううまさ。
そのままもおいしいし、ちょっと、カレー粉入りの塩をつけてもうまい。

最後に空豆(店では天豆と書く)。
夏だねえ・・・

その後、相方が頼んだ自家製梅酒も逸品。柚シャーベットも。
ああ、いい店だ。

また行きます。


正一合の店 シンスケ
湯島の天神下交差点すぐ

03-3832-0469
by francesco-leica | 2006-06-08 01:32 | 日記


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