随分と更新をせずにおりました。
今週で補講や試験の週間が終わります。少し夏休みらしくなってきました。 新しい環境にも慣れて参りました(ちょっと松戸に通うのは遠いのですが・・・)。 先月は昨年の9月以来の香港に、第2回日本香港国際音楽コンクールの審査の為に参りました。 香港は行く度に面白く、人々はエネルギッシュで、インフラの良さや、人々のお行儀の良さも本土の中国とは全然違います。 英語がどこでも通じるのは助かる。ご飯は美味しい。気が漲り、清濁合わせ飲み込む渦のような場所。好きな場所ですね。 去年は半島側のペニンシュラを宿にしましたが、今回は仕事のメインが香港島の側なので、そちらの代表的ホテルのマンダリンオリエンタルの本館のほう(タワーでない)にしました。 わたしはかなりの旅行好きなので、自分の仕事は旅行が多くてありがたいです。 旅行の要素のなかで、ホテルはおそらく最も重要だと思っています。旅行好きの方の中には、ホテルの費用はできるだけ押さえて、他のイベントやご飯などに予算を傾注する、という方もいるかと思います。でも私は反対です。飛行機とホテル、ここは好きにしたい。 もちろん、イベントやホテルの外での交流、食事が旅の目的であることは理解しますが、そこに移動中とホテル滞在時の楽しみを加えると楽しさも倍増と思うのです。 あととにかく、無用なトラブルやストレスを感じずに済みます。 ホテルは過ごす時間がたとえそう多くないとしても「我が家」と思える雰囲気と設備を持っていて欲しい。 去年はペニンシュラの地図を手に持っていただけで、それを見たお店の人の待遇が全然違うことがありました。 仕事でも、遊びでも気分よくやりたいですし、その土地にいい印象を持っていたいので、ホテルは値段の多寡に関わらず、じっくり選びます。 そして次もおそらくここに泊りたいだろうな、という処に泊ります。だって繰り返すことって大事ですから。 (僕のウィーンの常宿は1997年の初訪問以来変わっていません。完全に我が家です) 今回のマンダリンの部屋。 窓からの風景は実に香港らしい。HSBCの本店に、中国銀行(香港)本店。立法院・・・。 さてマンダリンオリエンタル、かの大フルート奏者のランパルが自伝のなかで大好き、と告白するいくつかのホテルに入るだけあります。 (他には香港では当然ペニンシュラ、あと東京のオークラを絶賛しています) ビジネス向けの雰囲気というのは前評判の通り。スタッフも気が利き、大変親切です。エキゾチックというのか、西洋人の喜びそうなアジアンテイストにあふれています。 このあたり、明るくコロニアルな雰囲気を出しているペニンシュラと好みが別れるところですね。 非常に機能的で行き届いた部屋。アメニティはエルメス(エルメスのシャンプーにいつも感心しています。これって買えないのかな)。 ただ、なんというのかしら、香港に来た、という喜びを満ちあふれさせる場所としてはペニンシュラに勝るホテルはないのかもな、という感想です。 素晴らしい申し分ないホテルでしたけど、さらにわがままにサプライズを与えてくれるホテルを、私は望みますね。 もう数カ所(値段の高いところも安いところも)、あちこち泊ってみてから香港の常宿を決めようかな、と思っています。 私の関わった部分の審査は2日間に渡って無事滞りなく終わりました。 微笑ましい小さいお子さんも、バリバリ上手な20〜30代も、また日本からの参加者もあり、大変盛況でした。 去年も感じましたが、小さいお子さんの部門で明らかに同じ指導者の方が育てたのであろう素晴らしい何人かの演奏に瞠目しました。 彼らは共通してフォーム、楽器の持ち方が美しい。無理なく構え、持ち、操作する。当たり前ですが、当たり前のことを指導しないといけないのだと、私自身の勉強になりました。大事なのは左右の親指、なんだね。 香港の楽しみはグルメ。 去年から通っている利苑、あと陸羽茶室の美味しさは言わずもがな。 陸羽は、朝10時になる前、おばあちゃんおじいちゃん達が駅弁売りのスタイルで蒸篭を持ってきてくれるのを食べるのがおいしいですね。 唯一、チャーシュー饅(叉焼包)がなかなか出てこなくて食べ損ねたのが残念で残念で。 新しいところではセントラルの黄枝記という広東麺(日本でいうカントン麺ではなく、こっちのあの細い堅い麺のこと)の老舗でたべた海老雲呑麺が美味しかった! あとはジョエル・ロブションのカフェがランドマークタワーに入っているのですが、そこのケーキがぶったまげるほど美味しかったです。 ここは香港いったらマストの場所です。定番代表作のキャラメルのタルトを食べましたが、友人の食べたフランボワーズのケーキも素晴らしかった。 最終日、参院選のニュースが南華早報でもトップニュースでした。 あと、そうそう、ブランド品の値段が上がっており、ほぼ銀座と変わらない。円安の影響でしょう。買い物で香港へ、というのはもう過去のことになったようです。
by francesco-leica
| 2013-08-04 15:29
| アジア旅行記
|
ファン申請 |
||