たまに、本当に忙しくなります。今です。
その割に懐が潤っている感じがないなあ・・・(苦笑) 今週は原稿の締切も3つ重なったこともあって、机に向かう時間も長かった。 演奏、教育、執筆、経営。色々な興味のあることに全て関わることのできる人生に感謝しています。 それにしても、ここ数週間は本当に忙しかった。 一番申し訳ないのは、個人レッスンの生徒さんを見る時間が全然ないのです。大学が優先になってしまうので、どうしても。 でも不思議なのはアマチュアの方のほうが遥かにレッスンに熱心ですね。大学生、受験生、ちょっとしっかりして欲しい。ちんたらやってお金取れる演奏できるようになるにはあと200年くらいかかります。 わたしは、練習嫌い、練習なんてしない、練習する時間あるなら遊ぶ、と公言してはばかりませんが、もう一つ、わたしが嘘つきのカッコつけ屋であることも否定しません。 来週、我が音楽監督の海外仕事の「視察」という名目で、ちょっとだけヨーロッパの空気を吸ってきます。 といっても、おそらく、演奏会をいくつか聴くことはできますが、ほとんど、部屋かカフェで原稿を書いて、あと部屋で次の仕事の練習をしているとおもいます。モーツァルトのコンチェルト(でもピアノ伴奏)、そのコンチェルトについての講演の準備、白鳥の水たまり全曲、あといくつかのオケの仕事は割と複雑な曲が続くので、向こうで練習してきます。ウィーンのホテルの部屋って、なんであんなに集中できるんだろう。ヨーロッパでしばらくさらってから、日本に戻って最初に出す音が全然違うので、毎回ショックを受けます。日本で音楽をすることは好きですが、やはりたまにヨーロッパの空気に触れるのは必要な気がします。 本当の息抜きには、行き帰りをソウル経由のルフトハンザにしたので、明洞でもウロウロして、我が「美肌のもと」アロエ石けんを大人買いしてくる作戦です。このアロエ石けんは、後輩の美人フルーティストが「わたしの命をかけて推薦!」とまで言っていたもので、確かにとっても気持ちいい。それ以来、私もこれを使っています。生まれつき肌が強いのか、食べているものがいいのか、肌のトラブルってのにあったことがないのですが、アロエ石けんでいつもピカピカざます。それ以外のケアは当然ですがな〜んにもしていません。ちなみに、その石けんは新日フィルの巨匠にも差し上げたことがあって、「あれ、いいね」とおっしゃっていました。 このひと月、急に身辺色々起こりました。人の温かさにも触れ、考えも変わりました。目を被っていた殻が破れるような経験もしました。離れていった人もいました。亡くなった大巨匠もいました。 将来についてのことも色々考える時期に来ているようです。 親友の指揮者の言葉です。 「僕は変っていない。でも周りの環境は凄まじく変っていく。 果たしてついていけるのだろうか。」との思いが去来していたが、師云く『だから自分も変らなければいけないのだよ』と。安堵した。師の巡り合わせも、友人の巡り合わせも、全ては数奇な運命の糸の交錯。」 わたしもこの気分です。ノラリクラリし続けることはできない年齢なのでしょう。 求められる幸せと、選ばなければならない苦しさ。今年は仕事のことでも色々悩むことが続きそうです。 そういうときにプラハに行くというのは、わたしにとって必然のようなものです。プラハの幼子イエズス様に会ってきます。今まで、何度も人生の転機にここを訪れ、奇跡のような啓示を受け取ってきました。今回、プラハに行くミッションは、一つは親友の演奏会を聴くため、一つは幼子イエズスの前に自分を投げ出すため。(そして神のごとくおいしいチェコビールを飲むため) 音楽は私の人生の一部だが、信仰は全てです。という鈴木雅明先生の言葉に深く共感します。 今日は、久しぶりに、わたしのiPodのプレイリストのなかで「お気に入り」と名付けている70分ほどの選曲を通して聴きました。 これは、主に小品から選んだ、私が全身全霊で愛してやまない演奏のセレクションです。曲順も考え、無人島に一枚持っていくCD、というつもりで選曲しました。これはまだ敬愛する雁部先生に出会う前に集めたので、雁部先生のピアノ演奏が入っていないのですが、久しぶりに聴いても恍惚としました。今日の帰り道の湘南新宿ラインの中で、時間が止まりました。 他にもとんでもない素晴らしい名演はいっぱい知っていますから、苦労して選んだ記憶があります。 「どうしてあれがないの?」というものあるでしょうが、基準に「わたしらしい選曲」というものもいれたので、こうなりました。 以下に載せます。どれも手軽に聴けるものばかり、興味のあるかたは聴いてみて下さい。 スクリアビン8−5ソフロニツキー スクリアビン8−6ソフロニツキー スクリアビン8−12ソフロニツキー スクリアビンファンタジーソフロニツキー スクリアビンソナタ4番ソフロニツキー ショパン夜想曲第2番変ホ長調op.9-2ウラディミール・ド・パハマン Der Nussbaumスレザーク Tom der Reimer スレザーク ウィーン、わが夢の街Julius PatzakViennese Songs In Heurigen Saint-Saëns: 愛の変奏曲Philippe Gaubert Paul GeninCarnaval de Venise, Op. 14 Moyse LégendeYehudi Menuhin Praeludium And AllegroYehudi Menuhin 白鳥 シュナイダーハン 詩曲 シュナイダーハン
by francesco-leica
| 2012-06-09 01:51
| 日記
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