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ロ短調ミサの練習、始まる

ロ短調ミサの練習が始まりました。
最初の20〜30小節にひとこま費やす細かいリハーサル。

今日の「ブリュッヘン先生のお話」

バッハの没後にフォルケルが世界で初めてのバッハの伝記を書いたとき、バッハの息子でやはり大作曲家エマニュエルにインタビューをした。「あなたのお父上は、どのように作曲したのですか?」と質問すると、エマニュエルは2分考えて、こう答えた。「父は、大変に注意深く、作曲しました」と。我々も「大変に注意深く」演奏しよう。


非常に注意深く、アーティキレイションを確認。
ドミネ・デウスはいきなり言われてフルートを2本重ねるというはじめてのスタイルでやりました。
S御大に譜面台をこちらに向けてもらってふたりで一緒にみて吹いた。ただし、これは素晴らしいアイデア、ものすごくやりやすかった。息継ぎが楽。ロ短調ミサをちょうどやったばかり(それも一番)だったの、いきなりでしたがすぐに吹けてよかった。明日から歌が入るのが楽しみです。

ラウダムス・テで豊島さんの素晴らしいヴァイオリンソロにマエストロが瞬間、恍惚とした表情で喜ばれたのが印象的でした。ベネディクトゥスでは我らが首席S御大の素晴らしすぎる美音ソロにリハなのにオケ中が拍手。メンバー同士が尊敬を表せる職場にいることができて、幸せです。

〜〜〜

類い稀な霊性の高さを持って多くの人々の告悔を聴いてこられた、麹町・聖イグナチオ教会のメンディサバル神父様が帰天されました。最期まで教会のために働かれた後、いつも通り黙想に入られて、それを終えられた時、静かに静かにお部屋でご同僚に見守られて亡くなられたそうです。なんという幸せなご最期!
わたしも、わたしの家族も、神父様に告悔を聴いて頂きました。いつも「大丈夫、大丈夫」と温かく励まして頂いてきました。わたしの信仰上の危機にあたっては、深く祈って頂きました。心から感謝を捧げたいと思います。神父様の座右の銘は「勇敢に、柔和に」だったそうです。まさにその通りのご人格、人生でした。

帰天されて、もう生身の彼に会う事はできませんが、生きているときよりもさらに強く自由に、彼に結ばれ、励まされていることを感じます。ご葬儀に参列した家族が持ち帰ったお写真のカードを眺めていると心が安らぎます。
最期のメッセージが印刷されていました。

イエスは、わたしたちのために、命を捨てて下さいました。
そのことによって、わたしたちは愛を知りました。
by francesco-leica | 2011-02-24 00:56 | 日記


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