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パルジファル

風が・・・
桜が散ってしまうと、気が気で無い
西行の気分
昨日はゆったり表参道で一人花見をした
いまは、一人静かに眺めるのが気分だ


今日、4日に本番の演奏会の合わせに江戸川橋へ
小編成オケをバックにペルゴレージの協奏曲を吹かせて頂く
お借りしたばかりのヘインズレギュラーを使ってみる
音の力という面ではヘルムートには及ぶべくも無い
しかし、なんだろうか
この色気!つやっつやの音
音の色っぽさ、艶っぽさではこのメーカーに敵う笛は見当たらない
好きなのだよ、ようするに、惚れているのだ
ぼろんぼろんのレギュラー
よくもまあ、こんなガタガタの楽器から、こんな素敵な音がでるものだ
マジメで高性能、というものは道具でも人間でも興味なくなっちゃうんだよね
つまらないのは嫌い
おもしろければ、ほかのことは大抵のことは目をつぶって、好き
楽器も人も一緒

まあ、4日の協奏曲はヘルムートでやるつもり
11日にも横浜シンフォニエッタでペルゴレージをやるが、これは迷う
ただヘルムートのほうが音の通りがいいので、
オケの編成もでかくなるし、こっちかなあ・・・

ヘインズなら断然レギュラーが好きだ
音程も問題ない(右手はハンドメイドのように下がらない)
たまに調子っぱずれに素っ頓狂に音が浮くのがご愛嬌

〜〜〜

聖金曜日にパルジファルを聴く
なんという幸せな日
ありがたい日

今日は人生のなかでも特筆すべき日となった
屈指の名演、名曲
N響の献身的熱演、実にいい音
歌手最高
クンドリの女性、もう女クナッパーツブッシュかと思った
気が遠くなりそうないい歌手陣でした
すべてはまり役、鉄板配役、感服
演奏会形式で、演技が無い分
音楽に集中して聴けた
ウルフ・シルマーはウィーンで聴いた指揮者だが
期待をうらぎらない集中した音楽作り

もう放心して聞き惚れていた
恥ずかしいくらい感動しました
朝比奈さんのブルックナーを初めて聴いて席を立てなくなった時以来なくらいの感動

今日は語りぐさとなるような名演だったのではないかと思う
4月4日にも再演されます
まだチケットもあるようです
お薦めです

そしてパルジファルを知った事に感謝
究極の藝術、最高の音楽、最高のなかの最高の曲
ワグナーの数少ない聴取経験の中ではパルジファルは、断トツの、唯一、と言っても良いほどの至高の藝術に感じます
まるでブルックナーに身を浸すように聴けた
溶けてしまいそうだった


4/2(金) 17:00(16:00開場)
4/4(日) 15:00(14:00開場)

■会場
東京文化会館 大ホール

■出演
指揮:ウルフ・シルマー
パルジファル:ブルクハルト・フリッツ
クンドリ:ミヒャエラ・シュスター
アムフォルタス:フランツ・グルントヘーバー
グルネマンツ:ペーター・ローズ
クリングゾル:シム・インスン
ティトゥレル:小鉄和広
聖杯騎士:渡邉澄晃、山下浩司
侍童:岩田真奈、小林由佳、片寄純也、加藤太朗
魔法の乙女たち:藤田美奈子、坂井田真実子、田村由貴絵、中島寿美枝、渡邊 史、吉田 静
アルトの声:富岡明子
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
児童合唱:東京少年少女合唱隊
合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ
音楽コーチ:イェンドリック・シュプリンガー
パルジファル_b0107403_1115177.jpg

by francesco-leica | 2010-04-03 01:07 | 日記


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