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ブランデンブルグ演奏会評

昨日、演奏会では
心の底から敬愛する笛吹きの大先輩に温かい、最大級にうれしいお言葉を頂き、嬉しくて一晩興奮して泣き
最も信頼する後輩に心が溶けるコメントを貰って泣き
(感激屋なのです、あたしは)
「きっと今夜は眠れないね」と予言された通りにうんうん寝返りを打ち続けて夜が明けて
入試のお手伝いに出勤しました

自分の行く末に自信がなくなる度に
不思議な手によって道が開かれる経験を再び感じました

昨晩の演奏中のことは忘れられない
奇跡体験をしました。ちょっと言えないことです
教会での演奏会だったからでしょうか

〜〜〜〜

世界的音楽学者、礒山雅先生が、先日の松本のブランデンブルグ全曲演奏会の評を
ブログに掲載されておりました
大変にうれしい、読ませて頂いて感動してしまいました。
一部ですが、ちょっと拝借させて頂きます
人を褒めるって、凄いことだなあ、
もちろん叱る勇気もです

今まで、さまざまな方から、
天の上るような心地に褒めてもらった事も、目が覚めるように叱ってもらった事も
本当によく覚えています
どちらもわたしを育ててくれました
(でも叱って頂いたこと、これはその時の叱って下さったかたの勇気と、それを受け止める私への信頼を感謝して、やはり思い出すだけでありがたく泣けてきます。命の恩人だと思います)

http://prof-i.asablo.jp/blog/2010/02/04/4858001

演奏を言葉にすると、「繊細にして潤いに満ち、しかも理にかなった演奏」ということになるでしょうか。〜略〜彼らの演奏は響きがよく揃って美しく、細かなところまで、気が通っていました。それは、彼らが小林道夫先生を尊敬し、高い理念の下にまとまって演奏していたからです。小林先生は温雅そのものの方ですが、演奏に対する批評眼は鋭く、演奏者への要求も、たいへん厳しいのだそうです。
理にかなっている、と感じられるということは、音楽の意味がしっかりとらえられていたということです。たとえば、開始後2時間近くにようやくやってきた第5番の、第2楽章。小林、桐山、北川森央(トラヴェルソ)の3人によるロ短調のトリオは珠玉のように味わいが深く、ひとつの音も聴き落とせないと思うほど、磨き抜かれていました。〜略〜
大いに感動して楽屋に向かうと、桐山さんがもう、泣いているではありませんか。こうなったら、一緒に泣くしかありませんよね(笑)。涙の結ぶ力は大きく、私は、この人となら一生一緒に音楽をやっていけるな、と確信しました。
〜略〜偉大なる小林先生を中央に据え、名手を集めて他のどこにもない《ブランデンブルク》の演奏を発信するこうした企画が、松本の小さな公共ホールで実現されたことに、驚きと敬意を覚えます。もって範としたいものです。

〜〜〜〜〜

ブランデンの終演後に、あの礒山先生が男泣きなさっている現場を目撃して
「一体どうしたのだろう・・・」
といぶかしんでいた私でしたが、その原因がわかって胸を打たれました。

この演奏は今年末か来年、ブランデンブルグ全曲としてCD発売されます。
by francesco-leica | 2010-02-26 01:29 | 日記


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