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旅行記 第1日目

旅行記

第1日目

成田集合。
近くの駅から成田まで、便利な直行のバスが出ているので、それを使う。
第1ターミナルで下車。いつもはスターアライアンスの航空会社しか使わないから、1タミを使うのは初めてだ。
集合場所がわからずにキョロキョロしているとどうやら同行らしき人が前の日のオリエンテーションで配られた封筒を
開けているのを発見、日本旅行の団体カウンターまで一緒に行く。
アナウンスによると、成田から大連、大連から北京という乗り継ぎなのだが、
その大連→北京の機材調達が附かずに、北京着は深夜になる由。「おいおい!」と思うも、
あくまでも「連れて行って頂く」立場としてはそうですか、そうですか、と言う他なし。
割と早めに着いた方らしく、個別にレクチャーを受け、
さっさとチェックインも済ませ、荷物も預けたころに、相方のピアニストN先輩(藝大の先生)も到着。
一度分かれて、私はメールで国内最後の仕事を片付けると出国手続き。
抜けた所で、N先輩、私のこのあと1週間同室となる美校の助手(傑作ユニークな後輩)、
楽理の感じの良い後輩2人(京劇が研究テーマ)がお茶をしているところに加入。
同室予定のTさん、かなり面白そうなオーラを出している、これは仲良くやれようだと一安心。
基本は私は相部屋はストレスなのだが、距離感の取り方が同じ人なら非常に楽だ。
調べると、私、N先輩、Tさん3人ともにO型一人っ子だと判明、爆笑。
決して相手の領域を犯さずに、でもマイペースでいける、というのが特徴。
うまくいくわけだ。ちなみ、私と、指揮の山田くんもスーパーコンビだが、
両方O型一人っ子だ。

さて、ゲート近くに移動して我々「2009年日中青少年交流事業」D班文化藝術分団(略してD-2)
の集団旅行の始まり始まり。
日中友好会館の慣れたスタッフのKさん、通訳のMさんにAさん(本当にお世話になりました!)
面白すぎる、個性的メンバー
元行政の美術館館長、音楽家(フルート、ピアノ、楽理)、美術家(油絵、先端藝術、デザイン、アニメ、フィギュア、映画)、ウェブ、お茶、お花、博物館、アイドルとそのマネージャー、台湾で活躍するタレントさん・・・
すごいメンバー、期待に違わず、これらの仲間が時が経つに連れものすごい友情と連帯で結ばれ、他の分団や中国人も圧倒される連係プレー共同作戦で
この旅行を乗り切ることになる。

ほかに同行はメディア分団(日本中のテレビ、新聞などのプレス関係)、青少年分団(青年団体なるよくわからない組織の普通のお兄さん、お姉さん)

さて、成田→大連はほとんどよく覚えていない。
映画をやっていて、それがヒトラー暗殺未遂事件を取り上げた「ワルキューレ」だった。
私には実に馴染み深い話。
最後、予備軍司令部で次々と銃殺される場面は、本当にあの場所にそっくりだった。
(私のブログMorios Tagebuch1を参照)
そう、あの場所に、私は佇んだことがあるのだ・・・
夕闇、静けさ、空の鳥、全て思い出した。ベルリンが恋しかった。

飛んだと思ったら着いてしまったし、実は、告白すると、
この時は!さほど中国に期待していなかったので、未知の世界に足を踏み出すワクワクには若干乏しかった。
飛行機にはよく乗るから珍しくないし。乗ったら、着いた。そんな感じ。
ただ、初めての中国の航空会社ということは意識していた。
外装も内装も地味め。座席等は壊れていてもそのままという箇所も何カ所かあった。
機内食はおもしろい!まさに「駅弁」状態のお弁当です。

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うーん、こんなの初めて・・・期待できそうな・・・

さて、飛行機が大連に近づくとさらなるショックが・・・
「え!ここに降りるの??」
家しか見えません。家、家、家、家。
いったいどこに飛行場があるのかと見れば、家の庭先が滑走路って感じ。
着陸しても、まるで石を投げれば届きそうな距離にかわいい、同じような家がずっしり、みっちり並んでいる。
さすが中国だ、うるさくないのかなあ。
・・・と中国の方に聴いたらあっさり「うるさいでしょう」と。(だから家賃が安いそうです)
さすがに国境審査でボン!とハンコを押された時は感動しましたね。
検査官はどこでも非常に紳士的。空港でも同じく丁寧でした。
空港はちょっと薄暗くて人が大勢いて、でもうちらも完全にツアー客風でいっぱいいて、と引き分けのような感じ。

交渉がみのったらしく、乗り継ぎは非常にスムースに、すぐに乗り継ぎ機材に向かうことになった、このあたりは
一党独裁を感じる。上から指示すれば、なんとかなっちゃうのね?という。
しばらくロビーで待つ時間があったが、なんだか辺一面、ほこりっぽい、じゃりじゃりするのだ。
外をみると晴れているのにちょっと先の風景が曇って見える。
これは噂の中国のホコリだね。マスクを着用。

近くにいらした、まるで古武士のような風格の我々の団長、H先生と親しくお話させて頂く。
この団長さんの雰囲気の素晴らしさに、私はすっかり参ってしまった。
いつも静かに微笑み、受け答えは穏やかだが確たる信念のようなものを感じる。
秋田の公立美術館の館長さんなのだが、6年前までは半生を秋田の行政の為に捧げてこられた
という自己紹介を受けたのは旅行も最終日のときだった。時の市長の姿勢にどうしても
納得できず、潔く自ら職を退かれたあと、「こんな素晴らしい時間が待っているとは思いませんでした」
という美術館館長就任。広州で、私が林則徐の話を持ち出すと、「彼が左遷させられたときの漢詩がすばらしい」
と教えて下さった。もしかすると、御自分の境遇と重ねられていたのかも知れない。
お話しするとかなりのドイツ通、中国到着時に、ドイツやウィーンの話、ベルリンの話で
ものすごく盛り上がる。とてもうれしかった。「行きたいですねえ」と話す。

大連→北京便は日中友好会館の中国からの責任者のOさんがお隣、
中国のお酒、食文化などにいい話をたくさんお聴きすることができました。
ここでもびっくりが・・・
なんだかいいにおいがしてきたと思ったら、機内食に
銀紙で包まれたホットドッグ(温犬とか言うのかな笑)が一人ひとつ渡された!
写真に撮れば良かった。味はマヨネーズ。
それを、これは本格派な温かいウーロン茶で頂く。おもしろい。

夕方と夜の間の時間に北京に到着。
古い方の北京国際空港だ。80年代風の大きな空港。「古い空港」だそうだがきれいだ。
ああ、北京か。それなりに感慨深い。中国語が飛び交い、なんとなく雰囲気の違う、でもおなじアジア人が充満している。
会館のかたや通訳の方がテキパキ動いて下さり、無事、短時間で荷物もまとめ、集合できた。
そのころには同じ分団の人達の顔の認識は終了して、どんな人かな、何する人かな、というモードに入る。
そここで話し込んだり、名刺を交換したりが始まる。
(出発時に、名刺は100枚用意するように指示があったが、その殆どは日本人同士の交換で消費された)
わたしは、主に同室のTくん、ピアノのN先輩、昔からの知り合いで、今回奇跡の再会を果たした映画のHさんと主に同行し、
それに生田流の後輩、神戸女学院卒のお嬢さんの両業界関係がたまに加わる、というユニットで行動。
バスに乗るとミネラルウォーターの配給(この水配給はずっと毎日つづき、かなりこれは助かった)を受け、
大連よりもさらにホコリっぽく、そのために夜景が常に滲んで見える幻想的な風景のなか、走り出した。

ガイドさん強烈!
王さん、お名前は課長さん(自分でそういうが、本当はもちろん違う字)、3秒ごとに強引な日本語ギャグが繰り出され
あまりの強引さに思わず本気で笑ってしまう、という強烈キャラの頼りになるお兄さん。
この人の明るさで、みんな元気をもらった。中国、中国語のレクチャー、北京の観光案内、予定発表など
常に大活躍してくださり、お分かれする時は本当に寂しかった。

空港からすでに「腹減ったぞー」の声きこゆ、
バスはそのまま、餃子の専門店に行く。
大きな赤い丸テーブル、大きな椅子、ひとつのテーブルに10人くらいだろうか?
それでも余裕にかけらえる巨大さ。
あれよあれというまにテーブルは大皿に埋め尽くされる。
早く食べなくては!食べないと、次々と現れる新皿に、過去の料理は埋没し、冷めていってしまうのだ。

不思議な餃子の数々、もう知的興味というのか、
「こんなの作っちゃった!」的種類の豊富さ、
でも人参の餃子、キュウリの餃子、セロリの餃子おいしかった。
また副菜のような大皿のお惣菜、いためたり、揚げたりしたものだが
おいしかった。
うちの分団の人達、さすがに鍛えられていると思ったのが、
未知の食べ物に対する寛容さがそろって高い。
とりあえずわからないものでも口にして、
「おいしい!」と素直に口にだせる。こういう人達が好きだ。

ビール、中国のビールは、薄い、苦くない。
こういうものが好まれるそうだ。
こればかりはどっしりとしたドイツやチェコのビールが懐かしくなったが
おそらく油っぽい料理にはこのさっぱりビールがあうのだろうと納得。

料理はとてもではないが、食べきれない。
中国では食べ切ってはいけない、などという説に敬意を表するわけではないが、
本当に食べきれない。
あまりの豪華さに最後、だんだんみんな無口になる。
ビール壜が林のように立ち並ぶ。
中国式接待か・・・

北京国際飯店に投宿。一等地のすばらしい近代的ホテル。部屋は広々。
荷物をおいてすぐ、くだんの藝大男メンバーでロビー集合。
せっかくだ、天安門広場見ようぜ。という元気な企画。
なに、地図で見たら4〜5ブロックだよ、と私。
が、1ブロックは日本の3ブロック分くらいあった。
それでも夜遅くは、ビジネス街だけあって人は少なく、
60周年記念式典で広場を封鎖されているのもあって工事を回りから見ること可なり。
サーチライトが夜空を駆け回り、幻想的。

クールな記念写真をリコーGRDを持つ友人に撮ってもらう。
男四人が思い思いに立ち、その背後はライトアップされた天安門。
さらに歩き、天安門広場を南下しきったところで力つきる。
タクシ〜!!
かなり乗ってホテルまで300円くらい。安いな。
北京ではタクシーの料金の厳格化にかなり力を入れているように感じた。
なんどかタクシーに乗ったが、ボラレルかも、という恐れはなかった。

いやあ、疲れた、楽しかった。
初日のショックと、いい思い出に脳がしびれていた。

寝る前、同室の美校のやつと藝術論。
じつに楽しい、いい仲間だ。彼はいろいろな体験や
人の考えを自分の作品に反映させてゆくタイプのようで、
メモを盛んに取る。
しかも、音楽のチラシやプログラムデザインを副業にしているときいて
こちらも身を乗り出す、いいセンスだ。
二人ともクタクタのはずなのだが
(この、疲れているはずが。。。というのは今回のひとつのキーワードにもなる、恐るべしD−2)
かなり面白い話に突入してしまい『こいつ、おもしれえ・・・』あとに引けずに
しゃべりつづける。
この日は各部屋で同じような状況だったらしい。

結局、眠りについたのは3時くらいか。
前の日は徹夜だったのでもう、泥のように眠る。

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以下、同行の方のブログにも載っています

http://www.ske48.co.jp/

SKE48の公式HP
りかちゃんす、優香ちゃん「推し!」(オシ、というそうです、オタクの方は)


http://happymai.laff.jp/

台湾で活躍するタレント
佐藤麻衣さんのブログ(なんと玉川の同窓生でした!共通の友人もいました)
きれいな写真!
by francesco-leica | 2009-09-27 11:42 | アジア旅行記


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